2006.09.26 Tuesday
リアドラムのドリルド加工
いよいよバイブズin北海道が近づいてきてますが、みなさんは参加しますか? オレは愛犬モモちゃんとエコノラインで行こうと思ってます。
こんにちは、管理人チアキです。
前回に引き続きドラムブレーキのモディファイインプレッションをお送りします。
今回はリアドラムブレーキのドリルド加工と称しまして、今一度穴あけの基本をおさらいします。
こんにちは、管理人チアキです。
前回に引き続きドラムブレーキのモディファイインプレッションをお送りします。
今回はリアドラムブレーキのドリルド加工と称しまして、今一度穴あけの基本をおさらいします。
穴あけ加工工程
これはフロントドラム同様フリーダムより購入したハーレー純正リアドラムブレーキ。 こちらもメッキ処理されたものですが、ハブ側の鍋みたいな部分はブラックに塗り替えられてます。 何十年も前のモノなのでサビもけっこう浮いてますがいい感じのヤレ具合。
こちらはリアドラム蓋部分の裏側。 かなりゴツいプレートが補強でリベット留めされてます。 この補強の無い部分にドリルド加工を施します。 強度的には構造上補強の無い部分にどれだけ穴開けても問題なさそう。
こちらはハブ側に取り付けるドラムのうつわ部分。 この黒いペイントが曲者でエアー吹いただけで剥げていくような粗悪さ。 まぁ使っていくうちに剥げてくでしょう。
まずは穴あけ部分を決めるためにノギスで削り白を計測します。 補強プレートの周りにもアクセントとして小さい穴を開けます。
先ほど計測した寸法の半分の寸法を表面からケガキコンパスで側を一周させます。 ホントは青ニスとゆースプレーを吹きかけて、その上からケガくときれいにラインが出ます。
続いて鍋側にも同じような要領でケガいていきます。 丘になってる部分の真ん中を狙ってケガきました。
ケガキコンパスが無い場合はこんな感じでマジックとテキトーな棒を一度に強く握ってケガけば一定のラインを引くことができます。
続いてケガキ針で穴あけピッチを決めていきます。 画像にあるテキトーな板切れなどをテンプレート代わり使ってケガくと一定のピッチでケガけます。
穴あけ部分が決まったらポンチとハンマーを使ってポンチングしていきます。 土台のしっかりした所で作業しましょう。 もし狙った場所を外した場合はポンチを斜めにして打ち直し、さらに強いパワーで打てばある程度修正できます。
いよいよ卓上ボール盤を使ってドリリング作業に入ります。 最初はポンチの大きさに合わせて小さい径のドリルでモミツケします。 ドリルの先をよ〜く見てみると判りますが、いきなりデカい刃で穴あけするとモミツケ部分から刃が逃げちゃってまともな場所に穴があきません。
とりあえず4mmドリルで穴あけしてみました。 側の穴はこれでOKですが、右下の無数の穴はちょっと貧相な感じなのでもうちょっとデカいドリルで穴をあけ直します。
先ほどの4mm穴に対して今回は9mmドリルで穴をあけてみました。 バランス的にはこれくらいが丁度いいでしょうか。
続いて鍋部分にもドリリングします。 こちらはあんまし穴あけられないので13mmドリルで穴を少ないピッチであけました。
すべての穴をあけ終えたら今度はドリルドした穴に付いてるバリを取っていきます。 画像にあるドリルは面取りカッターという刃の角度が90度になっている一枚刃でバリ取り専用ドリル。 削り面は一定にしないと穴のバランスが悪くなるので注意が必要です。 この作業をするだけでけっこう完成度上がります。 面取りカッター持ってない人は径のデカいドリルを90度に研ぎ直せば同じようなモノができます。
刃物が届かない部分には画像のようにベルトサンダーでアラを削ってから、穴径よりももっと大きい径で少しだけ削れば面取りできます。 ボール盤のハンドルはパワーがあるので、回転している刃物に穴(ドラム)を押し付けてやると余計な力が掛からずにうまくできます。
これにてリアドラムブレーキのドリルド加工完成! ちょっとはカッコよくなったでしょ? 穴あけただけでけっこうワンオフ感が出てくるから不思議です。 もっといろんなノウハウがたくさんあるのですが、ここでは説明しきれないです。 ごめんなさい。
まぁ何千個も穴をあけるわけじゃないから大したノウハウはなくても穴あけくらいできちゃいますね。
今回使用した関連アイテムリンク
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ノギス
ケガキコンパス
ケガキ針
ポンチ
ハンマー
卓上ボール盤
4mmドリル
9mmドリル
13mmドリル
面取りカッター
ベルトサンダー